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雉の卵の孵し方と、雛の餌や育て方について

2013-06-10
知り合いが初夏の草刈り中に、
卵を守っている母親キジを草刈り機で殺してしまったとのことで、
烏骨鶏を20年育てている我が家に、10個のキジの卵がやってくることになりました。

(草刈り中に飛んで逃げた場合には、
母親キジも戻ってくる場合が多いようですのでそのままで大丈夫だと思います)



生まれたときから障害を持っている子ばかりで、
1ヶ月も生きることが出来ませんでしたが、
その短い中でいろいろ調べて世話してきたことのノウハウを、
もし誰か同じような境遇の中で育てることになった方のために記載しておきます。


間違っていたり、不足してたりする情報もあるかもしれませんので、
いろいろな情報を他にも集めてください。



今はネットに情報がたくさんあるので、
とにかくまずはいろいろ調べてみられてください。

常に1歩先の情報収集をしていると、雛も安心して育てられると思います。



孵卵器は1日に転卵が5~6回ぐらいはできるものの方が良いようです。

転卵不足だと、卵の内側の殻にへその緒がくっついてしまう事があるみたいで、
死なせてしまいます。ご注意ください。


また、卵にはなるべく手の脂が付かない方が良いらしいので、
すべらない手袋を付けた方が良いそうです。


自動転卵機能がない孵卵器の場合、
手動の場合は90°ずつ動かせるように、ペンで1~4の番号振っておくといいかもです。
ヒメウズラなどの飼育では一般的なようです。



温度管理と湿度管理が重要だそうですので、
ある程度高価な孵卵器を使う方が、障害を持って生まれてくる確率が減りそうです。

卵の種類によって、設定を入力すればそれに合わせて調整してくれる孵卵器もあります。


卵は保温途中で冷えると良くないらしいですから、
もし孵卵器が無い方は、入手するまでうまく37~39℃ぐらいの温度で、
卵を保温してあげる必要があります。
カイロなどを使う場合が一般的ですが、温度管理が難しそうです。


23日ぐらいで赤ちゃん誕生です。

ぴいぴい鳴きながら卵を割って出てきますが、
うまく割れない場合はそっと手助けしてあげる必要があります。


_MG_7178 のコピー



生まれて2日ほどはお腹の卵黄で栄養がありますが、
乾燥しないように1日目の途中で水を与えてあげると良いと思います。

割り箸などに水を含ませて、
くちばしの上にちょんと付けてあげます。

じきに自分で上を向いてぱくぱくして口の中に運ぶでしょう。



雛は冷えに弱いですから、
鳥用のヒーターが必要になります。

うちの雛にはペローシスという足が開いている障害がありましたので、
布ポーチのようなものに入れて基本的には育てていました。

これで保温と乾燥対策にはなっていたと思います。




_MG_0012 のコピー
ペローシスの障害



ペローシスになる理由はいろいろあるみたいですが、
親鳥の栄養不足というのも大きいみたいです。

この状態で自由にさせていると、
太腿の所と胸あたりを床でこすってしまいます。


床をつるつるの素材で擦れ対策にするのも良いと思いますが、
雛のうんちが固まったものでもこすれると血が出るケガをすることがあります。


将来的な目標として自然に帰すことを考えると、
なるべく早めにペローシスの治療に取りかかると良いと思います。

生後2~4週間以内に対処すればずいぶん改善するみたいです。



子供の骨の成長過程のうちに、
少し矯正することである程度健常な状態に戻せることが多いようです。


動物病院ではテーピングで足の幅を固定する方法がとられるようですが、
足の鬱血による壊死が怖いので定期的なマッサージと循環の確認が必要です。

テーピングを雛が嫌がって自分で取ってしまうこともあるみたいです。


リンゴスポンジ法やダブルスポンジ法などの方法を考えた飼い主の方もいらっしゃるので、
いろいろネットで調べて最善と思われる方法をとると良いと思います。



_MG_9964.jpg
水ウマーな写真



【雉の餌について】


雛のうちは主にミールワーム(ミルワーム)と、
ひよこの餌で良いと思います。

特にキジはニワトリの雛と違って、ミールワームの動物性餌が重要みたいです。
本人たちもこっちが大好きでした。


将来的に自分で餌が取れるように、
地面にある程度ちらばらせて食べるように訓練すると良いかと思います。




【キジの餌の与え方】


ミールワームは、
チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫です。
ほっとくとすぐ『さなぎ』になっていきます。

雛に適した餌の状態は、色が白っぽい方に近くて、
体が硬くないステージのミールワームです。


そのため、冷蔵庫の野菜室などで冷やして冬眠状態にしておくことになるのですが、
このまま雛に与えると体を冷やしてしまうので、
1時間程度常温にならしてから与えることになります。


ミールワーム自体はカロリーは多いのですが、
栄養素が少ないので、購入時に入っているおがくずの中から、
小松菜などを入れたパックに移し替えます。

この辺のサイトを参考にしてみて下さい。

http://www.geocities.jp/suzumesos/mil.htm

ミルワームの栄養改善



【ミールワームの与え方】


ミールワームにも口がありますので、
稀に雛のお腹の内部で噛みつく事故があるらしいです。

そのため、雛に与える際には、
まず頭を潰して、食べやすいように2~3分割してから与えます。

自然界でも親鳥が雛に与える際には、
頭部を潰してから与えるのだそうです。


冷蔵庫から出して、1時間程度常温にならしてから与えます。



お腹いっぱいになったらそれ以上見向きもしませんが、
成長段階によって10~20匹ぐらい1度に食べます。

鳥には胃の他に『そのう』という部位が胸の右側にあるのですが、
そこに前回食べたものがまだ残っている状態で与えてしまうと、
『そのう炎』という病気を発症してしまうことがあるみたいです。

これは、そのう内部で餌が発酵してしまったりすることで起きる病気です。
雛で起きると治る可能性が低く、そのまま死んでしまいます。
ご注意ください。


胸の右側を確認してみて、
いっぱい食べて張っていたのが引っ込んでいたらOKです。



【水やりについて】

鳥は口を上に向けて水を飲みます。

口の中にスポイトなどで直接水を与えると、
気管に入ったりして死なせてしまう原因となります。


おちょこや薄い小さな皿のようなもので、
雛が体を濡らして冷やさないように注意が必要ですが、
指先などで水をちょんちょんとしてやると雛も真似して水を飲むと思います。


定期的に容器の水を替えることと、
与える際には人肌ぐらいのぬるま湯にして、
体を冷やさないようにすると良いそうです。




【野鳥について】

ここまで書いてきましたが、
野鳥というのは、実は一般的には飼育することは出来ません。

これはスズメでもオオタカでも同じで、
鳥獣保護法というので決まっているのだそうです。


ケガした鳥などや、今回の私の事例のように救護保護する場合は、
違法飼育と間違われないよう、それぞれの都道府県の鳥獣保護担当に連絡をする必要があります。
一般的には鳥獣保護センターです。

今回のような普通の理由があれば飼育許可を得ることが出来ます。


http://www.jspb.org/kyugo/kyugo.html
日本鳥類保護連盟の都道府県連絡先のページ





あいにく、私は家族三人の24時間体勢で育てようとがんばりましたが、
10個の卵から4羽生まれたうちの2羽は卵黄がお腹の中に収まっておらず、
生まれてすぐ死んでしまいました。

残り2羽もペローシスの障害を持ち、1ヶ月生きられませんでした。



不幸な目にあった母親キジのためにも、
なんとか無事に育てて自然界に還してあげたかったのですが、
力不足、知識不足で、育ててあげることが出来ませんでした。


せめて、うちの孵卵器にもう少し早く入れることができていれば・・・

せめて、無事に正常な状態で生まれてきてくれていれば・・・



いろいろと後悔ばかりで、母キジや子供たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
せめて彼らを育てることで得た知識を、
今後どなたかが同じような境遇で必要とされたときにすぐわかるように、
記録と注意点としてこうして残しておきたいと思います。



人間の赤ちゃんを育てるのと同じように、
鳥を卵から育てることはとても難しいことです。

鳥の両親たちもとても凄い事をやっているのだなと改めて思います。



みなさんも草刈りの際には親キジなどが巣を作ってないか、
くれぐれもご用心をお願いします。

卵を守るために、親鳥は最後まで巣から動きませんから・・・


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